IPMモーターのNT特性解析

IPMモーターのNT特性解析

JMAGは磁場解析、とりわけモーターの特性解析で実績のあるCAEアプリケーションです。
ここでは、IPM モーターの「トルク-回転数」関係の評価例を紹介します。
モデルは1/4対称(反周期境界)、2次元でモデル化しています。
反周境界条件を利用することで、図2のような状況(例えば、磁石の磁化方向に注目)から、1/4モデルへ縮小できます。

・上向きを基準として、コイル導線を巻くことを設定(図 3-U)

・下向きを基準として、コイル導線を巻くことを設定(図 3-V)

スター結線で各相(U相、V相、W相)を接続します。
各コイル領域と回路素子を関連付けることで、設定します。
コイル領域に表示されている記号は画面法線方向上向き/下向きにコイル導線を巻くことを設定しています。

JMAGでは、回路系をこのように、わかりやすく設定できます。
この事例では、モーターの駆動電源には、PAMインバーターに直流電圧源を接続する方法を利用しました。

● 解析結果

図5は、回転数 1800 (rpm) における、磁束密度分布コンター図です。
このように、目に見えない物理量を可視化して、評価することができます。
また、解析は1/4モデルでしたが、図に示すように、フルモデル表示に切り替えることも出来ます。

図6は、回転数 1800 (rpm) における、トルクとローター回転角度の関係図です。破線は平均値を表します。

JMAGでは、図7に示すように、解析検討したい内容を一覧して、管理できます。
さらに、検討結果の比較を容易に行える仕組みが用意されています。
本事例では、回転数を900、1200、1500、1800と変更したときの、平均トルクを比較・評価します。

平均トルクと回転数を比較し、まとめた結果は図8のようになります。
回転数の上昇と共に、トルクが低減していくことがわかります。
JMAGだけで、ここまでの一連の評価を実施することができます。

モーターカテゴリの最新記事