超高磁場生成解析の事例

超高磁場生成解析の事例

LS-DYNA Ver.R7 から利用可能な磁場解析機能を使うことで、コイルの大変形を考慮した磁場-熱-構造連成解析をLS-DYNA1つだけで実施可能です。 電磁濃縮法と呼ばれる高磁場生成手法[1,2 (文献*)]に適用した例を示します。

電磁濃縮法 各部品の役割

部品名 役割
ライナーコイル 超高磁場を発生させる
プライマリコイル ライナーコイルを圧縮するための磁場を発生させる
サポートコイル プライマリコイルに慣性質量と剛性を与える
ヘルムホルツコイル ライナーコイル内側に種磁場(外場)を発生させる種磁場が「濃縮」され、超高磁場の一部となる

超高磁場の発生手順 動画

磁場発生の様子 動画

電磁濃縮法 高磁場発生・コイル形状

● 解析結果と実験結果[1,2 (文献*)]の比較

 ・解析は実験結果の傾向をよく捉えています。
 ・コイルの「すぼむ」ような圧縮形状が再現されています。

参考文献*

1.S. Takeyama, "The World Highest Magnetic Field as Indoor Generation and Its Application to Solid State Physics",
The Physical Society of Japan, vol. 67, No. 3, p.170, 2012

2.S. Takeyama and E. Kojima, "A copper lined magnet coil with maximum field of 700 T for electromagnetic flux compression", Journal of Physics D: Applied Physics, vol. 44, p. 425003, 201111

磁場-熱-構造連成カテゴリの最新記事