CAE 解析業務 基礎講座 [ 1 ] フォルダ の管理
CAE解析業務 基礎講座では、はじめてCAE解析を担当する方に、業務に役立つヒントやテクニックを紹介します。
初回は計算フォルダを管理する方法を紹介します。
第1回 フォルダの管理方法
CAE解析業務は、モデル作成などの準備プロセス、解析ソルバーの実行、結果確認などのポスト・プロセスに分けられます。これらの作業に時間がかかるのはやむを得ないところですが、案外なおざりにされているのが、計算フォルダの管理です。
過去のプロジェクトから計算モデルを探す作業を考えてみましょう。
プロジェクトによっては、条件が異なる計算を数十ケース、数百ケース実行する事があります。また、かなり時間がたってから追加計算が必要になる場合もあります。計算フォルダがうまく管理できていないと、特定のモデルを探すのに、無視できない時間がかかってしまいます。
この、CAE解析業務とは関係のない無駄な作業を削減するには、計算フォルダのわかりやすい管理がポイントです。以下に、フォルダ管理方法の案を示します。これらを実施するだけで、モデル探しに費やしている時間が大幅に削減されます。
1. 計算フォルダ名
条件変更した計算ごとにフォルダを分け、計算フォルダやプロジェクトを後から見ても分かる様に統一したルールで命名すると管理がしやすくなります。
いろいろな空調機の熱流体解析を実施した場合の良い例と悪い例を図に示します。
2. 一覧表作成
エクセルなどを用いて、フォルダの置き場所、条件、結果などを一覧表にまとめておくと、必要なファイルを簡単に探し出すことができます。また、一覧表があれば、計算モデルの妥当性検証に不備がないかなど、解析業務の進め方についても確認しやすくなります。一覧表のサンプルを表1に示します。
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