基本的なCAEを知る

CAE

CAEを知る

「Computer Aided Engineering」の略で、米国のある技術系コンサルティング会社が企業戦略を目的として提唱したもので「コンピュータによる設計支援」等と訳されます。
つまり、設計対象の機能・性能を計算工学シミュレーションによって検討することを言います。

具体的にCAEは何をするか?

CAEとは、あらゆる現象を数値計算力学を用いコンピュータで計算します。その結果を検討して問題解決につなげます。
解析分野は、構造・熱流体・電磁場解析などがあります。世の中でよく知られているのは、自動車の衝突実験の机上シミュレーションにCAEを利用しています。
かつては、実際に試作品を製作して衝突実験をおこない、数百億円程度の費用がかかっていました。コンピュータ上でシミュレーションをおこなうことにより、試作品を減らす・コスト削減等に大きく貢献しています。
また、実試験に対してコンピュータシミュレーションでは部品の内部状態を把握することが可能など様々なメリットが上げられます。この技術は自動車開発に限らず、電気製品・精密部品・建築構造物等様々な分野で利用されています。
キーワードとしては、早く、安く、より安全にものづくりをすることです。
広い意味で表現すると、プロセスを踏んで、単に機能や性能を検討するだけにとどまらず、生産性向上の為に工程設計や加工方法を検討することの手助けになるのです。

今日の世の中では、より高い製品安全性や高品質が求められています。そのような製品を世に生み出すためには、CAEが欠かせません。