SPGによる無筋コンクリート壁の貫通解析

SPGによる無筋コンクリート壁の貫通解析

SPGでモデル化した無筋コンクリート壁に剛体エンジンを衝突させた貫通解析の事例です。
FEMでは破壊基準に達した要素を消去することにより破壊を考慮しますが、SPGを使用することで、要素消去による質量・エネルギー損失を生じることなく、破壊挙動を解析することができます。
Ver.R10で追加されたSPGコントロールパラメータにより、コンクリート材料の衝突や貫通などの脆性破壊解析において、粒子挙動の安定性が向上しています。

<コンクリート材料>
・MAT_DAMAGE_CONCRETE_REL3
・密度:2.3×10-9 ton/mm3
・ポアソン比:0.2
・ヤング率:25920 MPa
・圧縮強度:30 MPa
・引張強度:2.9 MPa

解析結果

※計算機環境:LS-DYNA R10.1.0 倍精度版、MPP 16並列

【R11 SPG計算高速化の機能確認】

R11でSPG(安定化オプションITB=2の場合)の計算が高速化されています。
R10.1.0とR11.0.0で解析した結果を比較し、その効果を確認した結果を示します。

※計算機環境:倍精度版、MPP 16並列

R11.0.0では、R10.1.0に対して計算時間が約25%減少しています。
バージョンの違いにより、SPG要素の挙動に若干の違いが発生しています。

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