CAEメールニュース(No.30-12)

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┃CAEメールニュース(No.30-12)                     2010.12.21┃
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Terrabyte Co.,Ltd.
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【1】今月のトピック
╋鋳造湯流れ/凝固解析ソフトウェア「FLOW-3D CAST」紹介
【2】CAE技術情報
╋原子力CAEシステムのV&V
【3】CAEセミナー・イベント情報
【4】エッセイ
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└■ 鋳造湯流れ/凝固解析ソフトウェア「FLOW-3D CAST」—————————–

●FLOW-3D CASTは鋳造解析専用のユーザ・インタフェースを備えた、鋳造湯流れ/凝固
シミュレーション専用のWindows版解析ソフトです。高精度な熱流動解析エンジンを
採用し、簡単な操作で高精度の湯流れ/凝固解析を実行することができます。

□特徴&機能———————————————————————–

FLOW-3D CASTは北米ダイカスト協会(NADCA)が優れた鋳造CAEソフトとして推奨する3次元
熱流体解析ソフトウェアFLOW-3Dを解析エンジンにした鋳造解析専用ソフトウェアです。
砂型/傾斜/ダイカスト/ロストフォーム鋳造など湯流れから凝固・収縮解析まで高精度に
解析できます。

【特 徴】
1 FAVOR法-優れた形状表現手法-
・複雑な幾何形状に対しても近似精度が高いので流動および熱伝達の計算が正確です。
・メッシュ作成が簡単に手早く設定できます。
・メッシュと物体の生成を独立して設定可能です。
・プランジャ、ラドルなどの移動物体の取り扱いに有利です。
(リメッシュ不要、簡単設定、高速・高精度の計算)
2 TruVOF法-最高峰のVOF技術-
・TruVOF法は容湯の大変形、さらには任意の場所において容湯が多数に分布あるいは合
体する場合も含めた、非常に複雑な自由表面の非線形現象を高速・高精度に解くこと
が可能です。
3 鋳造解析専用GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェイス)
・ガイダンスボタンに沿って操作することで、モデルの設定-解析実行-結果表示まで
の一連の作業が実施可能です。
・マウスベースで操作が可能です。
・操作はリアルタイムに画面表示され、視覚的に確認しながら作業が進められます。
・解析精度と収束する自動制御機能で常に安定した計算が実行できます。

【機能-適用範囲-】
●鋳造プロセス
┗ダイカスト、砂型鋳造、凝固・収縮、
ラドル・プランジャなどの運動を考慮した解析、サーマル・ダイサイクリング、
砂型中子の吹き込み形成
●欠陥予測
┗酸化膜、空気の巻き込み、容損、ポロシティ、熱応力、
引け巣:凝固収縮を考慮、冷却速度、凝固時の冷却率、温度勾配、凝固時間、
Niyma、Lee,Chang aand Chieu(LCC)

続き——>詳細はホームページからご確認ください。
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3DCast/flow3dcast.htm
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└■ CAE技術情報 「原子力CAEシステムのV&V」————————————-

米国エネルギー省の科学局と原子力局は、2009年5月11日、12日に、核分裂エネルギー
の利用と超大規模計算システムの役割に関する、重要科学課題を探究するために共同ワー
クショップを開催した。その目的は、”科学ベースの”取組みにより、産業界と政府の原子
力の技術課題への対処方法をどのように改善するかを検討することであった。これは、
4つのパネル・セッションで構成され、そこでの討議結果は、「Science Based Nuclear
Energy Systems Enabled by Advanced Modeling and Simulation at the Extreme Scale
(超大スケールでの高度なモデル作成とシミュレーションにより実現できる、科学ベース
の原子力システム)」に報告されている。
これらセッションの1つに、近年 CAE システムの信頼性確保のために、要求が高まりつ
つある、V&V (検証と妥当性確認)の原子力への適用に関するものがあった。そこでは、
CAEにおいて数値モデルが、コンピュータ上で正しくコード化されていることを確認する
検証(V)と、シミュレーション結果と実験データの比較評価による妥当性確認(V)に加え、
V&V のベースになっていた不確実さの定量化(UQ:Uncertainty Quantification)による評
価を前面に出している。これら3項目、検証(V)、妥当性確認(V)、不確実さの定量化(UQ)
を合わせて VU としている。原子力システムでは、安全利用の確保が前提であり、そのた
めには、システム全体の潜在リスクを明確にすることが必須で、不確実さの定量化が重要
になることによる。
このセッションでは、まず原子力システムのモデル作成について検討している。次に原
子力システムに適用する、重要な V&V の要素を、原子力工学と材料科学を始め、天体物
理、化学、物理、地質学等の、広範な科学技術の専門領域をカバーして検討している。最
後に、原子力システムのモデル作成支援のための、VU のプログラム作成の対処に必要な、
重要な課題とその取組みについて検討している。
結論として、原子力システムでは、VU を完全に実施しなければならず、それには、膨
大な実験データベースによって、システムの属性についての重要な洞察が得られているこ
とが前提になるとしている。また VU の目的は、計算機シミュレーションモデルを用いて、
自信を持って、最良推定値と複雑なシステム属性に付随する不確実さを予測し、さらに誤
差と不確実さの全発生源を明らかにすることであり、主要な発生源は、モデル作成、ソフ
トウェア・エラー、初期条件と境界条件であるとしている。この VU の目的達成により、
リスク情報に基づき、設計と運転の方法の代替案を決定する能力が得られ、新たに開発が
必要な計算コードと必要な実験項目の特定と確認、マージンの管理に必要な設計の策定、
リスク情報にもとづく安全ケースの規制機関への提出ができるとしている。

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└■ CAEセミナー・イベント情報—————————————————-

当社では解析ソフトをより有効にご活用いただくことを目的とし、各種セミナーを開催い
たしております。各ソフトの操作性や機能をご確認いただく場として、お気軽にお申し込
みください。

□ LS-DYNA用プリポスト「eta/VPG」紹介セミナー&体験解析ワークショップ(1/12 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/VPG/VPG-seminar1.htm

□  熱硬化性樹脂流動解析ソフト「NEPTAS」紹介セミナー (1/13 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/NEPTAS/semi.htm

□ 設計者のための熱流体解析ソフト「FloEFDシリーズ」
紹介セミナー&無料体験ワークショップ (1/13 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FloEFD/EFD-seminar1.htm

□ 鋳造/湯流れ凝固解析ソフト「FLOW-3D CAST」紹介セミナー   (1/14 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3DCast/flow3dCast-seminar1.htm

□ 「基礎構造講座」
・「振動工学の基礎」(1/18・19 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/seminar/strcture_semi.htm

□  第40回 インターネプコンジャパン 出展 (1/19-21 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/seminar/event.htm

□ ハイエンド自由表面解析ソフトウェア「FLOW-3D」紹介セミナー   (1/20 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FLOW-3D/flow3d-seminar1.htm

□  非線形構造解析ソフト「LS-DYNA」技術セミナー
「塑性加工技術セミナー 初級編」(1/27 東京)
「衝撃解析とゴム材料」(2/24 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/LS-DYNA_seminar1.htm

□ 電磁界解析ソフト「IES 電磁界ソフトウェア」 無料体験セミナー (2/2 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/IES/IES-seminar1.htm

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└■ エッセイ「当世ランチ事情」—————————————————

昨今の不況で外食産業は安売りが定着しつつあります。
牛丼チェーン店の廉価競争、立ち喰いそばチェーン店の大盛りやトッピング増量などの
サービス競争、回転寿司チェーン店の価格値下げやランチサービス、廉価ラーメンチェー
ン店、ワンコインランチ店(500円)の増加など多様です。
また、コンビニ派や弁当派なども健在です。
デパート・スーパーなどでは、『男子弁当』の特設コーナーもあり時代の変遷を感じます。
貴方は何を基準に昼食を選定しますか。値段、味、たまには落ち着いた雰囲気でしょうか。
因みに小生はメタボ対策の関係で栄養バランスも考えなければなりません。
タハハ!

A.Togano
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└■ 購読者アンケート ————————————————————

購読者様へCAEメールニュースについてのアンケートをお願いしております。
ぜひご協力ください。

http://www.terrabyte.co.jp/example/mailnews/mailnews_anq.htm

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━━━<編集後記>━━━━━━━━━━………………‥‥‥‥・・・・・・ ・ ・ ・
毎年思う事ではありますが、時が経つのは早いもので今年もあと数日で終了です。
やはり来年もあっという間に過ぎてしまうのでしょうか。。。
ともあれ、今年もCAEメールニュースを購読してくださいました方々、ありがとうございま
した。
来年もよろしくお願い申し上げます。
E.Ikeda
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