CAEメールニュース(No.2014-06)

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┃CAEメールニュース(No.2014-06)                  2014.6.20┃
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Terrabyte Co.,Ltd.
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【1】今月のトピック
╋樹脂流動解析ソフトSimpoe-Mold キャンペーン2014のご案内
╋プレス成形シミュレーション「JSTAMPご紹介」
【2】CAE技術情報
╋波動現象入門講座 18回目 固体中を伝播する波動(その4)
【3】CAEセミナー・イベント情報
【4】エッセイ
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└■ Simpoe-Mold キャンペーン2014実施中!—————————————-

★Simpoe-Mold 基本パック半額相当お値引き価格にて、ご提供中!
対象はSimpoe-Mold 全パッケージの新規購入・追加購入・アップグレード
詳細は当社までお問合せください。
http://www.terrabyte.co.jp/Simpoe/simpoe_CA2014.htm

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└■ プレス成形シミュレーション「JSTAMP」—————————————-

●設計者向けのプレス成形シミュレーションツール 「JSTAMP/NV」
JSTAMP/NVは、設計者向けのプレス成形シミュレーションツールです。
わかりやすく操作性の高いインターフェースと高精度な解析機能を実装し、高度なプレ
ス成形解析を設計者の手でおこなっていただくことが可能です。

●逆解析プレス成形シミュレーションツール 「JSTAMP/LT」
JSTAMP/LTは、製品形状からブランク展開をおこなうことができるプレス成形専用のシ
ミュレーションツールです。

※JSTAMP/NVには、JSTAMP/LTの機能が含まれております。

□「JSTAMP/NV」——————————————————————-

JSTAMPは、実工程の流れに則したわかりやすい日本語インターフェースを備え、解析未経
験者でも、容易にお使いいただけるソフトウェアです。

【特 徴】
1 わかりやすく扱いやすいインターフェース
・日本語インターフェースによる整理された画面構成。
・プレス工程専用のプロジェクト管理パネルをテンプレートにて準備しております。
・多岐にわたるプレス工程や成形条件に対応しております。
2 充実したプリプロセッサ
・メッシュジェネレータ。オートメッシュの作成機能を実装しております。
・プレス成形専用の各種設定画面を実装し、各種条件設定をプルダウンメニューでの選
択や数値の直接入力にて設定する事が可能です。
・材料データベース。約360種類の鋼板やアルミの材料データベースをご利用いただけ
ます。
3 充実した結果評価
・直観的なアイコン。解析結果専用の評価機能アイコンを採用し、われ、しわ、スプリ
ングバックなど、評価したい内容に対する直接的な結果表示が可能です。
・マルチウィンドウによる結果評価の表示。複数の評価画面を同時に表示させたり、ア
ニメーションを連動させる事ができます。

【機 能】
●評価アイコンを用いたプレス専用の各種評価機能
┗専用の評価アイコンによって、プレス成形の観点から直接的に結果をご確認いただく
事が可能です。
●ブランクライン展開機能
┗製品形状からブランク形状を予測可能です。
●トリムライン展開機能 ※オプション
┗製品形状とダイフェース形状から、トリムラインの予測をおこないます。
●スプリングバックを含めた形状評価機能 ※オプション
┗製品データ(CAD)と解析結果(FEM)の比較によって、解析結果と設計値との比較を
おこなう事で、プレスの妥当性を確認する事が可能です。
●スプリングバック見込み機能 ※オプション
┗スプリングバックを見込んだ金型形状(CAD)の作成が可能です。
●ホットフォーミング解析機能
┗ブランクの加熱からフォーミング、クエンチング、空冷までの解析が可能です。
●金型たわみ機能 ※オプション
┗従来、剛体として解析している金型について、たわみを考慮することが可能です。
●ソリッドブランク解析機能 ※オプション
┗従来、シェル要素で解析しているブランクについて、ソリッド要素を使用することに
より、しごきなど板厚方向の収縮を考慮することが可能です。
●吉田・上森モデル ※一部オプション
┗高精度なスプリングバック解析を実現する、“吉田・上森材料モデル理論”をベース
にした解析モジュールをご利用いただけます。

続き——>詳細はホームページからご確認ください。
http://www.terrabyte.co.jp/JSTAMP/JSTAMP_NV.htm

□「JSTAMP/LT」——————————————————————-

JSTAMP/LTは短い解析時間で製品形状からおおよそのブランク形状を得ることが可能で、
試作や複雑な解析をおこなう事なく、ブランク形状の予測や費用の見積もりなどにご利用
いただけます。

【特 徴】
1 設計初期に最適なブランク形状予測と成形性評価機能
・JSTAMP/LTの逆解析ソルバーは、以下の機能を実装しており、設計初期において形状
のあたりをつけるのに最適です。
2 高速計算・高精度
・HYSTAMPによるJSTAMP/LTの解析結果は、LS-DYNAをソルバーとするJSTAMP/NVの結果と
比較しても、遜色のないものを得る事が可能です。

【機 能】
●ブランクライン展開機能
┗製品形状からブランクラインの展開を予測する事が可能です。
●トリムライン展開機能
┗製品形状からトリムラインの展開を予測可能です。
●成形性の評価機能
┗ブランクライン展開によって予測した形状に対して、成形を実施した際の成形性評価
をおこなっていただく事が可能です。

続き——>詳細はホームページからご確認ください。
http://www.terrabyte.co.jp/JSTAMP/JSTAMP_LT.htm

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└■ 波動現象入門講座 18回目 固体中を伝播する波動(その4)

地震がひとたび起こると、社会に大きな被害をもたらしますので、事前に適切な地震対
策を準備するために地震研究が重ねられてきました。しかし、地震研究のもう一つの側面
は、地球物理学において重要な基本的な発見のいくつかに、決定的な寄与をしてきたこと
にあります。実際、地球内部の詳細な構造を明らかにすることに成功したのは、20世紀に
入ってからでありましたが、それを記録された地震波の解析という、たった一つのツール
を用いて成し遂げたことは驚くべきことです。
19世紀末には、現在の地震計と同じ基本原理に基づく地震計が利用できるようになり、
いくつかの国では地震観測所が作られ、地球上のさまざまな場所で起こった地震の波形を
記録し、波形パターンの解析が行われるようになりました。地震学者は、ある地震に対し
て記録された波形の中から、地球内部のさまざまな経路を通ってやってきた波の到達時間
(立ち上がり)や波のタイプ(P波、S波、レイリー波、ラブ波)を読み取りました。また、あ
る地震を距離の異なる多くの観測点で観測し、横軸に震源からの距離を、縦軸にP波ある
いはS波が観測点に到着する時間(これを走時といいます)をプロットして、走時曲線を作
りました。距離が大きい場合、走時曲線において地球表面での距離を、地球の中心に対す
る震源と観測点の角度で距離を表わしたほうが便利です(これを角距離といいます)。この
場合、角度1度の差は、地球表面では約110km に相当します。このような情報の解析から、
重要な発見がなされてきました。
1909年、クロアチアのザグレブ地震研究所の地震学者アンドレア・モホロビチッチは、
クロアチアで起きた地震の震央近くの観測点で記録された、地震波形記録のP波とS波を解
析しているとき、地表面に沿って水平に実体波が伝播すると予想して得られる時間よりも、
遅れて到着する波があるらしいことに気付きました。彼はこの遅れの説明として、下方へ
伝播するP波とS波が、約54km の深さにある境界でいったん下の層に入り、この層の内部
を境界沿いに伝播し、再び上の層に入って観測点に上がってきたのだと結論づけました。
この境界は後にモホロビチッチ不連続面(あるいは簡単にモホ面)と呼ばれるようになりま
したが、現在ではその深さは通常54km よりかなり浅く、必ずしもシャープな境界とは限
りませんが、世界中いたるところに存在することがわかっています。我々はマントルの上
にある地殻の上で生活していることになります。
モホ面の深さ、すなわち地殻の厚さは大陸地域と海洋地域で大きく異なることは、重力
による引力を世界中で計測した結果、ある程度分かっていましたが、計測に大変時間がか
かるために、地球全体の地殻厚さを定量的に決めるには至りませんでした。しかし、地震
波形の記録の蓄積に伴い、この地質学的な違いが海洋下の経路をたどる波形パターンと大
陸経路を通る波形パターンとの著しい相異となって現れ、その結果、大陸地域の地殻の厚
さは30~50km程度であり、海洋地域の地殻の厚さは5~15km であることがわかりました。
地震波の挙動の研究から、マントルは力学的に次のように分類することができます。
(1) リソスフェア(これは地殻を含みます):地表から約200kmの深さまで続く領域で、温
度、密度が低く、剛性は大きい。
(2) アセノスフェア:600~700km の深さまで続く、地震波速度の遅い領域で、物質が部分
溶融し、流動性を持つ。
(3) メソスフェア:マントルの大部分を占める下部領域で、大きな剛性を有する剛体と考
えられる。
1912年にドイツの気象学者アルフレッド・ウェゲナーが発表した有名な大陸移動説は、
当時は地質学の専門家にまじめに取り上げられませんでした。それは、この仮説が次の2
つの仮定にもとづいていると考えられたからでした。(1) 何らかの力がどんなに小さくて
も、十分長期に作用していさえすれば、地球の岩石を著しく変形することが可能である。
(2) 移動する大陸が、一定の強さの岩石の上層部を通って、筏のように運ばれるはずであ
る。最初の仮定はまだしも、2番目の仮定は当時の物理学的理解とは相いれず、そのよう
なことは不可能であると指摘されました。しかし、堅いリソスフェアが軟らかいアセノ
フェアに浮かんでおり、何百万年というスケールの時間をかけて、ゆっくり横に移動して
いるというマントルモデルの登場により、大陸移動説の有力な援軍が得られることになり
ました。
イギリスの地質学者リチャード・ディクソン・オールダムは1906年、既に知られている
多くの震源からのP波とS波の走時をプロットし、走時曲線の角距離120度で2つの重要な不
連続が生じることに注目し、その理由は地球に核が存在するためであることを発見しまし
た。しかし、彼の計算は近似値であり、またその議論にいろいろ問題がありました。つい
でドイツ(後にアメリカへ移住)のベノ・グーテンベルグは、より広範な観測を行い、
1914年に走時曲線において角距離が約103度と140度の間ではP波もS波も観測されず、
140度より遠い所ではP波だけが観測されることを知り、これから核の内部はS波が伝わら
ない液体状になっており、また核とマントルの不連続境界面の深さが約2900km (これは最
新値に比べ非常に精度が良い)であることを推定しました。彼の名前をとって、この不連
続面はグーテンベルグ面とも呼ばれます。また、デンマーク人の地質学者インゲ・レーマ
ンは、太平洋で発生した地震波の記録を調べているうち、従来の核のモデルでは説明でき
ない波を発見し、核の内部に半径約1500km(月の大きさ程度)の固体状の部分があれば説明
がつくことを発見しました。それで液体状の核の外側の部分を外核、固体状の核の内側の
部分を内核といい、内核と外核を分ける不連続面はレーマン面と呼ばれています。
次回は、現実に地震が問題になる、地殻の浅い領域での現象についてお話します。

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└■ CAEセミナー・イベント情報—————————————————-

当社では解析ソフトをより有効にご活用いただくことを目的とし、各種セミナーを開催い
たしております。各ソフトの操作性や機能をご確認いただく場として、お気軽にお申し込
みください。

□ 第24回 設計・製造ソリューション展 出展
会期:6月25日(水)~27日(金)
会場:東京ビックサイト
テラバイト出展ブース:東1ホールCAEゾーン No.19-35
出展商品・構造解析ソフト「LS-DYNA」「HyperWorks」
・熱流体解析ソフト「FloEFD」「AcuSolve」
・電磁界解析ソフト「JMAG」「INTEGRATED電磁界解析ソフト」
・製造プロセスCAEシミュレーションソフト「BlowView」「FormView」
「Simpoeシリーズ」「JSTAMP/NV」
http://www.terrabyte.co.jp/14_DMS/

□ ブロー成形・樹脂シート熱成形プロセス解析ソフトウェア
「BlowView」/「FormView」紹介セミナー (6/24・7/23 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/BlowView/seminar1.htm

□ 熱硬化性樹脂流動解析ソフト「NEPTAS」紹介セミナー (7/8 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/NEPTAS/semi.htm

□ 統合プリポストプロセッサー「PreSys」 無料体験セミナー (7/9 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/PreSys/PreSys_seminar.htm

□ 筋骨格モデリングシミュレーション「AnyBody」 紹介セミナー (7/11 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/AnyBody/anybody_semi.htm

□ プラスチック射出成形シミュレーション「Simpoe-Mold」
紹介セミナー&体験ワークショップ (7/16 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/Simpoe/Simpoe_seminar1.htm

□ 設計者のための熱流体解析ソフト「FloEFDシリーズ」
紹介セミナー&無料体験ワークショップ (7/18 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/FloEFD/EFD-seminar1.htm

□ 非線形構造解析ソフト「LS-DYNA」技術セミナー
「塑性加工技術セミナー 初級編」(7/24 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/LS-DYNA_seminar1.htm

□ 統合CAEツール「HyperWorks」最適化セミナー (7/25 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/Hyper/HyperWorks-seminar.htm

□ 汎用熱流体解析ソフトウェア「AcuSolve」 紹介セミナー (7/31 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/Hyper/AcuSolve_seminar.htm

□ LS-DYNAプリポストプロセッサ「Jvision」操作セミナー (8/5 東京)
※Jvision/LS-DYNAユーザ様対象のセミナーです。
http://www.terrabyte.co.jp/Jvision/Jvision_semi.htm

□ 電磁界解析ソフト「INTEGRATED 電磁界ソフトウェア」 無料体験セミナー (8/6 東京)
http://www.terrabyte.co.jp/IES/IES-seminar1.htm

□ 非線形構造解析ソフト「LS-DYNA」操作セミナー (8/7 東京)
※LS-DYNAユーザ様対象のセミナーです。
http://www.terrabyte.co.jp/lsdyna/LS-DYNA_seminarN.htm

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└■ エッセイ「熱い暑い夏に向けて」———————————————–

梅雨明けしたの?と感じるほど強い日差しの中、追っかけ歴20年を超える女優さんの初
ミュージカルを観に渋谷へ行って参りました。渋谷の街をまともに歩いたのは何年ぶり?
というくらいのアウェイ感。モヤイ像、いまだにどこに鎮座しているのか存じ上げません。
ん~、当日ひょっとしたら…と予想はしていましたが、ブルーの若者たちによる熱い宴が
繰り広げられておりました。そうです。この日は、世界中がひとつになるワールドカップ。
日本VSコートジボワール戦と被っておりました。
これから夏本番を迎えますが、若者達のエネルギーに負けないように乗り切っていこうと
思います。
T.Kadoguchi
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└■ 購読者アンケート ————————————————————

購読者様へCAEメールニュースについてのアンケートをお願いしております。
ぜひご協力ください。

http://www.terrabyte.co.jp/example/mailnews/mailnews_sformmail.php

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━━━<編集後記>━━━━━━━━━━………………‥‥‥‥・・・・・・ ・ ・ ・ ・
梅雨晴れとともに夏の訪れを感じるこのごろです。自宅の周辺では目に入る花々が賑やかに
なってちょっと楽しい感じ。今は日に日に大きくなる向日葵の成長を気にかけながら通勤し
ています。
E.Ikeda
・ ・ ・ ・ ・・・・・・‥‥‥‥………………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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