原子力建屋(AP1000)への適用

原子力建屋(AP1000)への適用

従来 【コヒーレンシー】

・計算する周波数範囲は低周波領域
・波長の長い軟質地盤
・剛な基盤を想定したスティックモデル
・地盤の挙動(進行方向が1方向(コヒーレンシー)のS波/P波)
→現実的な解析条件とは言えない

現在 【インコヒーレンシー】

・計算する周波数範囲は低~高周波領域
・波長の軟質地盤/硬質地盤を解析対象
・柔な基盤を想定したFEMモデル
・地盤の挙動:進行方向が1方向(コヒーレンシー)
および3方向(インコヒーレンシー)のS波/P波

目的
AP1000 NIモデルにおけるコヒーレンシー/インコヒーレンシーの比較

解析条件
構造:AP1000スティックモデル
地盤:均質なVs=1000[fps]
埋込の有無:あり(Embed)/なし(SURF)
入力地震波:RG 1.60準拠
インコヒーレンシーモデル:Abrahamsonモデル(2007)

NOTE
Abrahamsonモデル(2007)は、NRCにより硬質地盤に対する使用が認められている

●解析結果

加速度時刻歴のアニメーション
・コヒーレンシーは一様な面の変形、インコヒーレンシーは波打っている

コヒーレンシー

インコヒーレンシー

インコヒーレンシーの方がコヒーレンシーより応答値が小さい

ACS SASSI 解析事例カテゴリの最新記事