JSTAMPを用いた異方性材料の穴広げ加工検討事例

JSTAMPを用いた異方性材料の穴広げ加工検討事例

JSTAMPでは、異方性材料のプレス加工をシミュレーションすることが可能です。本事例では、穴広げ加工の解析を題材として、等方性材料と異方性材料のブランク材で成形性の違いを比較しました。

モデル概要
ダイのストローク速度を6000 mm/s、ホルダー1の荷重を1200 N、ホルダー2の荷重を600 Nとします。

図1:解析モデル

 

計算結果
動画1に異方性材料を用いた穴広げ加工の解析結果の変形挙動を示します。異方性材料と等方性材料の計算結果の比較について、図1にミーゼス応力分布、図2に穴の淵の移動距離を示します。異方性材料を考慮することで、割れが防げる予測結果が得られています。圧延材料は異方性を示すことから、プレス加工シミュレーションでは実際の材料の性質を考慮しシミュレーションすることが重要となります。

 

動画1:FLDのアニメーション(異方性材料)


図1:ミーゼス応力の比較(左:異方性材料、右:等方性材料)

2:穴の淵の移動距離(左:異方性材料、右:等方性材料)

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