Case

解析事例

OpenFOAMによるインクジェットの多色着弾

OpenFOAMによるインクジェットの多色着弾サムネイル画像

1.モデル説明

OpenFOAM_13

OpenFOAMのmultiphaseInterFoamソルバーを用いて、物性の異なる三色のインク(シアン、マゼンダ、イエロー)を、ガラス基板上に順番に着弾させる解析をおこないました。(補足:multiphaseInterFoamでは、immiscibleな複数の液体を計算することができます)
ノズルとガラス基板の距離は10mmとし、液滴の速度が約10m/sになる様に、シアンから順番にインクを吐出しました(図2参照)。また、ガラス基板には接触角を、インクと空気界面には表面張力係数をそれぞれ設定しました。

図1にモデルの概要図を示します。

OpenFOAM_14

インクの物性値

シアン   動粘性係数=0.9949e-5 m2/s

マゼンダ  動粘性係数=1.002e-5 m2/s

イエロー  動粘性係数=0.9918e-5 m2/s

2.解析結果 

斜め上方向から見た液滴が着弾する様子と、中心断面における流速分布を示します。  

・ OpenFOAMでは物性の異なる複数のインクのインクジェット解析を行えます。
・ OpenFOAMのVOF法は、空気の流動も考慮することができるため、液滴やサテライトに影響を与える空気の流れも確認できます。
 。

3. 補足(multiphaseInterFoamの設定)

OpemFOAMでは、multiphaseInterFoamソルバーを利用すると、水と油と空気等、自由表面を考慮したimmisibleな流体解析を実施できます。Foundation版のver8のmultiphaseInterFoamの設定方法を、水と油と空気の3相の計算を例に説明します。

 

0フォルダ
水、油、空気の流体率(0~1までのスカラ値)を指定したファイルを準備する必要があります
水:alpha.waterファイル
油:alpha.oilファイル
空気:alpha.airファイル

 

constantフォルダ
transportPropertiesファイルにおいて、phases()内に水と油と空気の物性値(動粘性係数と密度)を、sigmas()内に各材料間の表面張力係数を指定します。
------------------------------------------------
phases
(
water
{
transportModel Newtonian;
nu nu [ 0 2 -1 0 0 0 0 ] 1e-06;
rho rho [ 1 -3 0 0 0 0 0 ] 1000;
}
oil
{
transportModel Newtonian;
nu nu [ 0 2 -1 0 0 0 0 ] 5e-04;
rho rho [ 1 -3 0 0 0 0 0 ] 1100;
}
air
{
transportModel Newtonian;
nu nu [ 0 2 -1 0 0 0 0 ] 1.48e-05;
rho rho [ 1 -3 0 0 0 0 0 ] 1;
}
);

sigmas
(
(air water) 0.072
(air oil) 0.072
(water oil) 0.1
);
------------------------------------------------

 

参考チュートリアル:
/OpenFOAM-8/tutorials/multiphase/multiphaseInterFoam/laminar/damBreak4phaseFine/system/controlDict:applica

 

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