Case

解析事例

RANSモデルを用いたT字管路内の乱流解析

RANSモデルを用いたT字管路内の乱流解析サムネイル画像

1. 検証概要

OpenFOAM_36
図1 解析モデル

プラントで多く用いられるT字管路内の乱流解析を行いました。図1に解析モデルを示します。

 

円形断面のT字管路には,流入口1(D1=100mm)から高温流体が流入(Q1)し,流入口2(D2=140mm)から低温の流体が流入(Q2)します。合流部から下流では,高温流体と低温流体の混合が乱流により促進されます。

 

本解析では,4つのRANS系乱流モデルを用いて解析を行いました。

 

2. 解析条件

OpenFOAM_37
表1 流入条件

この検証ではソルバーとしてbuoyantSimpleFoamを用いています。使用した乱流モデルを以下に示します。流入条件を表1に示します。

  • 標準k-eモデル
  • RNG k-eモデル
  • Realizable k-eモデル
  • SST k-wモデル

 

3. 解析結果

OpenFOAM_53
図2 標準k-eモデルの流線

流線

図2に,標準k-eモデルでの流線を示します。合流部ではく離が生じ,合流部の下流側の円管上部に再循環領域が発生しています。

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図3 標準k-eモデルの流速分布

流速分布

図3に,標準k-eモデルを用いた場合のx-z中心断面(y=0)での流速分布を示します。

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図4 標準k-eモデルの温度分布

温度分布

図4に,標準k-eモデルを用いた場合のx-z中心断面(y=0)の温度分布を示します。

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図5 標準k-eモデルの乱流エネルギー

乱流エネルギー分布

図5に,標準k-eモデルを用いた場合のx-z中心断面(y=0)の乱流エネルギー分布を示します。

 

4. 実験結果との比較

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図6 比較するサンプリング点列

実験値との比較点

図6に,実験結果[1]との比較を行うサンプリング点列を示します。

 

 

x-z中心断面のx方向速度分布

x-z中心(y=0)断面でのx方向速度分布を図7に示します。合流部から下流に向かって実験値とのずれが大きくなっています。比較した乱流モデルの中では,標準k-eモデルが最も誤差が小さくなっています。

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図7 x-z中心断面のx方向速度分布
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x-y中心断面のx方向速度分布

x-y中心(z=0)断面でのx方向速度分布を図8に示します。合流部から下流に向かって実験値とのずれが大きくなっています。比較した乱流モデルの中では,標準k-eモデルが最も誤差が小さくなっています。 

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図8 x-y中心断面のx方向速度分布
OpenFOAM_61

温度分布

壁面付近(壁面から1mm)のx方向温度分布を図9に示します。SST k-wモデルが最も誤差が小さくなっています。 

OpenFOAM_62
図9 壁面付近の温度分布

参考文献

1.Smith, B.L. et al., Report of the OECD/NEA-Vattenfall T-Junction Benchmark exercise, EA/CSNI/R(2011)5. 

 

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