適用例:粘弾性流体解析用K-BKZモデル
粘弾性体流動挙動のCAE解析用に、現在もっとも広く使用されているのが、積分形構成方程式であるK-BKZモデルです。基本形は (10)式となります。
この式は、現在の応力σが過去の時刻t’におけるひずみC -1(t’) の現在までの履歴(t’)に関する時間積分で決まることを示しています。
式中の赤で記載した記号部分がMat. Curve Modeller /VEによって最適値が求められる箇所です。なお、この式は弊社で取り扱っているBlowViewにおいて使用されています。
- σ:応力(Pa),
- t:経過時間(s),
- t’:ひずみ入力時刻(s),
- Gi:一般化Maxwellモデルの各要素のばね部弾性率(Pa),
- τi :一般化Maxwellモデルの各要素の緩和時間(s),
- T:温度(K),
- Tr:基準温度,
- aT:時間・温度移動因子,
- C1,C2:WLF型温度依存性モデルの係数,
- C-1:Finger ひずみテンソル(-),
- I1:Fingerひずみテンソルの第一不変量 (-),
- I2:Fingerひずみテンソルの第二不変量 (-),
- α,β:減衰係数(-)
備考:ここでは、λが伸長比として割り当てられているため、緩和時間にはτを使用しています。
